長与千種が考える未来図 新団体・Marvelous ドラマティックな女子プロレスを読む。

長与千種の新団体「Marvelous」(マーベラス)が5月3日、東京・チームスマイル・豊洲PIT(仮設ライブハウス)にフルハウス1300人の観客を動員して船出した。女子プロレスのレジェンドも51歳。デビュー36周年イヤーの旗揚げには万感の思いを隠せない。全日本女子9年、ガイア・ジャパン10年、そしてThat’s女子プロレス2年のキャリアを踏まえて創設した団体の現状と未来図を熱く語った。

――1980年代からリングを駆け抜けて、51歳になってもプロレスを追い求める心情とはどういうものですか。
長与 50歳を過ぎてゆっくりという人生のスパンもあるけど、とりあえずやりたいことをやり続ける方がいい。ぐずぐずすることはやめて、厳しい結果に挑まないといけない環境に自分を追い込んだのだと思う。

――旗揚げ戦は会場のスクリーンを効果的に使うなど工夫も見られました。成果と今後の課題についてはいかがでしょうか。
長与 一般大衆をどう取り込んでいくかしか考えていない。自分が若いときには体育館とか野外の会場が多かった。今は文化センターや展示場とかいろいろある。今回はライブ会場の特色を生かして、会場をシアターにしてみた。4面の観客席を3面にして、残る1面のスクリーンでレスラーそれぞれの"人となり"を浮き彫りにしたかった。

――劇場空間は狙い通りにいきましたか。
長与 スクリーンに映し出されるものは打ち上げ花火みたいなもの。同じ花火でも隅田川の花火はすごいし、屋形船だってある。要は選手のキャラクターをどうやって植えつけていくかでしょう。キャラクターを作るのはお客様だし、まず人となりをはっきり見せていくことが大事。長与もヤンチャなことをやってきて、みんながそう決めつけていく。キャラクターはそうやって生まれてくる。

――旗揚げ戦は所属の6選手がシングル戦で競演しましたが、それぞれどんな味が出ていましたか。
長与 2月にニューヨークでデビューした桃野美桜が、あそこまでやれるとは思わなかった。キューティーだったね。門倉凛は不思議な感じ…。1期生は白いシューズ、あのコスチューム(競泳用の水着)、白いキャンバスが似合っていた。彩羽匠は体もすっきり凛としてバランスがとれていた。雫有希はお坊さん、僧侶というバックボーンを明確にしたかった。

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