レディリン制定2016 女子プロレス大賞 総評

ベスト・シングルバウト賞には受賞外の3試合も好試合に マイクアピール賞はやはり、矢子以外に考えられない!?

 

まずMVPであるが、実にイオが3票、そして無投票が2票と、イオ以外に名前は上がらなかった。そう考えると、2017年もイオの年が続くのか、それとも新たな名前が出てくるのか。その行方に注目したい。

 

ベスト・シングルバウト賞では選出から漏れた3試合もいずれも好勝負がそろった。水波と世志琥によるCATCH THE WAVEのトーナメント準決勝戦は、大会を通じてのベストバウトであった。また藤本対つくし戦は本誌でも7ページ掘り下げたほどの名勝負。奥が深いハイレベルな攻防が繰り広げられた。さらに関西対尾崎は引退試合の枠をはるかに超えた32分の攻防。いずれもベストバウト賞と言っても遜色なく、レベルの高い闘いが2016年の各団体で行われた。

 

ベスト・タッグバウト賞はベストフレンズ絡みがやはり目を引く。2016年もこの両者がタッグ戦線の主役であったか。

 

ベスト・チーム賞では、BY宝以外ではベストフレンズと志田光&朱里組の名前が挙がる。志田&朱里はOZタッグとセンダイガールズタッグの2冠王。”絵になる二人“は、さらにタッグとしての伸び白が期待できる。

 

殊勲賞には松本浩代と藤本つかさの名前も挙がる。松本は殊勲賞と敢闘賞、どちらでも名前が挙がっており、何らかの賞をあたえたいほどの活躍をしていたのは事実だ。2017年はOZシングル王者として、これらの賞どころか、MVPまで上りつめてもおかしくない。

 

技能賞は識者の意見が分かれた。村山ペンギンによるトニー・ストームという意見は実にユニーク。1年を通じて数多くの外国人を発掘してきたスターダムの路線は今後も見逃せない。

 

敢闘賞はほかに松本浩代、世志琥らの名前も挙がる。世志琥も松本と同様、何か受賞があってもおかしくない。それほどの活躍ぶりを示した。

 

新人賞は桃野と木村花以外の名前は上がらなかったが、多くの新人がデビューした豊作の年でもあるだけに2年目の台頭に期待したい。

 

最優秀興行賞は惜しくも外れたが、マーベラス旗挙げ戦も忘れてはいけない。大型スクリーンでの演出、全試合シングル戦、彩羽匠がメインを任されるなど数々の型破りな話題を呼んだ。

 

入場パフォーマンス賞はRIZINのリングで見せた堀田祐美子の入場もインパクトを生んだ。総合のリングで堀田はプロレスを世間にアピールするためにチェーンを持って入場した。さいたまスーパーアリーナに鳴り響く堀田の入場テーマはまた特別な空間だったと言えよう。

 

マイクパフォーマンス賞はほかにさくらえみや西尾美香の名前も挙がる。しかし矢子のインパクトには及ばなかった。

 

モストインパクト賞には美闘の復帰、世志琥の登場なども挙がった。

 

美闘は後楽園のリングで愛川ゆず季が呼び込む形で登場。それは何の前触れもない、まさかのインパクトだった。世志琥の登場は観客席から急遽あらわれ、新春早々の女子プロレス界に大きなインパクトを残した。

その後の活躍に関しては言うまでもないだろう。

 

特別賞には木村響子の名前も挙がる。フリーレスラーとして体を張り続け、各団体を席巻した姿を継続してきたことは誰もがまねできることではない。木村花という後継者も現れ、2017年にはついに引退を迎える。

 

このように2016年の女子プロレス界も話題に事欠かない1年となった。2017年も女子プロレスラーのみなさん、ガンバレ!